2人で誓いの言葉を
静かに目を開けた



ここは⁇



「目が覚めたか⁇」



あの人の声が聞こえた



状況が掴めない



「私…」




「急に倒れたんだ」




倒れた⁇



今ソファに寝ている
毛布がかけられていた



「大丈夫か⁇申し訳ない
倒れても仕方ないよな…
急に君の前に現れたから…」



私はゆっくり身体を起こした
やっぱり目の前にいる人は…櫻木彪迓
あの時と変わらないけど…
少し大人の貫禄がある



「どうして⁇」



聞きたい事はたくさんあった
どうして私を捨てたの⁇
私の何が悪かったの⁇
だけど…言葉に出来なかった



「君に逢いたかったから」



「はあ⁇」



この人は何を言ってるの⁇
私を捨てて今更逢いたかった⁇




「ずっと君を思っていた
必ず君の元へ帰るって決めていた」



何を言ってるのかわからない
捨てておいて
君の元へ帰るって決めていた⁇
怒りで身体が震えるのがわかった


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