2人で誓いの言葉を
そんな時姉貴が



「静流ちゃんの為に移植したんじゃないの⁇
もう静流ちゃんの事は諦めたの⁇」



やけになっている俺に言った




「今更…5年日本に帰らなかったら
静流は他の奴と結婚してるかもしれない
もしかして俺が静流を捨てたと思って
いるかもしれない!いや思ってる
他の奴と結婚してると思うと死んだほうが
マシだ!」




「甘ったれないで!
じゃあ静流ちゃんに連絡とったら⁇」




「いや!完治するまで連絡しない
再発したら…静流を悲しませる事になる」




姉貴に叩かれた




「あんたさあ
自分勝手だよね⁇
今のあんたなら静流ちゃんも
がっかりするわ!
最初から静流ちゃんに話して側にいてもらえば
よかったのよ
カッコつけてんじゃないわよ!」





図星だった…静流に迷惑かけないようにと
悲しませないようにと…
自分勝手に行動を起こしただけだ
はさはかな行動だった




「移植しなければよかったんだよ
あの時静流ちゃんと別れて死ねば
良かったんだよ
今のあんたには生きる資格がないわ!」




ショックだった…
だけど姉貴の言葉で目が覚めた
5年頑張ろう
そして5年後帰国して静流に誰かいたら
諦めよう
それまでは静流を信じて頑張ろうと
奮起した




それからがむしゃらに仕事をした




運良く5年間で会社を作り大きくした
これで帰国出来ると思ったが…
忙し過ぎて帰国できなかった




どうすれば帰国出来るか考え
2年が過ぎた




ある提案が浮かんだ
自分がいた会社と合併すればいいと




その会社には静流もいるから
合併したらいつでも静流の側にいられると
単純にそう思った




合併するにも資金は充分だ
交渉するだけだ









< 51 / 106 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop