私の一部を受け取ってください
「瑞穂ちゃん、ごめんね……」
瑞穂も楽しむはずだった部活を自分だけが楽しんでいることに咲は一度謝ったことがある。その時、瑞穂は笑って咲の頰を軽くつねった。
「もう!そんな顔しないで!!私は咲ちゃんが新体操部で活躍しているだけで幸せなんだから」
「ありがとう!!」
咲は瑞穂の病気を聞いた時のように泣いてしまう。それを優しく瑞穂は受け止めてくれた。
しかし、運命はあまりにも残酷だった。瑞穂は腎臓を移植しないと命が危険だと言われてしまったのだ。瑞穂は家族から腎臓をもらったものの、体が拒否反応を起こして手術はうまくいかなかった。結局瑞穂は定時制の高校に通いながら病院に通う日々を続けている。
「咲ちゃんは高校でも新体操、続けてるの?」
検査入院を瑞穂がした際、咲はお見舞いに行った。その時に少し寂しげな目で瑞穂が訊ねたのだ。咲はコクリと頷く。
「新体操、楽しいから……」
「そっか、頑張ってね。咲ちゃんならきっとまた中学の時みたいに全国大会に出場できるよ!」
瑞穂も楽しむはずだった部活を自分だけが楽しんでいることに咲は一度謝ったことがある。その時、瑞穂は笑って咲の頰を軽くつねった。
「もう!そんな顔しないで!!私は咲ちゃんが新体操部で活躍しているだけで幸せなんだから」
「ありがとう!!」
咲は瑞穂の病気を聞いた時のように泣いてしまう。それを優しく瑞穂は受け止めてくれた。
しかし、運命はあまりにも残酷だった。瑞穂は腎臓を移植しないと命が危険だと言われてしまったのだ。瑞穂は家族から腎臓をもらったものの、体が拒否反応を起こして手術はうまくいかなかった。結局瑞穂は定時制の高校に通いながら病院に通う日々を続けている。
「咲ちゃんは高校でも新体操、続けてるの?」
検査入院を瑞穂がした際、咲はお見舞いに行った。その時に少し寂しげな目で瑞穂が訊ねたのだ。咲はコクリと頷く。
「新体操、楽しいから……」
「そっか、頑張ってね。咲ちゃんならきっとまた中学の時みたいに全国大会に出場できるよ!」