熄えないで
09.友達の愛情
「───…ということがありまして…、」
「え?」
「え?」
「ずっと何も言ってなくてごめん…」
翌日。
プリンとカステラが人気だと巷(ちまた)で噂になっていたカフェに出向いた私とメイとレナ。
すでに数分前に運ばれてきたスイーツには目もくれず、2人は私の話の一部始終を聞いて唖然としていた。
「会長のことは最初から好きではなくて、それでずっと悩んでて、」
「…はい」
「で、吉乃って男と悪いことして、それを会長に見られて距離置いて、」
「…はい」
「後輩の蛍原って女の子に背中押されて、会長とはちゃんと話し合いをして終わらせて、」
「…、はい」
「それで、吉乃くんに告白された…ってこと?」
すごく綺麗にまとめてくれた。
小さく頷くと、2人は少しの沈黙の後、
「あたしら出番なしじゃん!つらい!」
「頼ってよお!部活なんて休んで一緒に考えたのに!」
と、私が思っていたのとは違う反応をした。