熄えないで





「あの、ね。…もうひとつ、聞いてほしいことがあるの」



ようやくプリンに手を付けたメイと、アイスティーに口をつけたレナにそう言って、私は膝の上でぎゅっと手を握りしめ俯く。



私は今日、2人に会ったら一番に相談したいことがあった。

成川くんとの話はいわば報告だ。
けれど、これからする話は、どうしても2人から答えを貰いたかった。




「…吉乃くんと、明日会うことになってて」

「え」
「は」

「その、…何着てけばいいかなって、…2人に選んでほしくて」




​────そう。

実は昨日、吉乃くんとそんな約束をしたのだ。



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