熄えないで
家に帰った後、吉乃くんとは何回かメッセージのやり取りをし、デートは少し遠いところにある、大きな本屋さんに行くことになった。
映画は迷ったけれど、今特に見たいものがお互いなかったので却下。
水族館や動物園も候補に挙がったが、それもなんとなくぴんと来なくて候補から外れたのだった。
《そういえば、ちょっと電車乗り継いだとこにある本屋いったことありますか?すごい規模が大きくて、マニアックな本も手に入るらしいです》
《行ったことない。きになる》
《近くにご飯屋さんも結構あるみたいです》
《きになる》
《じゃあ決まりで》
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