熄えないで
10.恋心の自覚





───デート当日。




昨日、メイとレナと一緒に考えた服を着て、私は駅までの道のりを歩いていた。


最初は吉乃くんから「二千花先輩の最寄り駅集合でいいですか?」と提案された。

しかしながら、いくら吉乃くんと路線が同じで、定期範囲内とは言え、一度降りて私と合流してまた同じ電車に乗るのは二度手間になるしさすがに申し訳ない。

結局、時間を合わせて同じ車両に乗った方が効率が良いだろうということになったのだ。



今日の私の恰好と言えば、黒のロングスカートにアイボリーのゆるやかなシルエットのブラウスをインしたシンプルなコーデ。


レースが付いた白い靴下に、ブラウンのメリージェーンを合わせ、小さめのショルダーバックを掛けている。


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