熄えないで





日曜日くらいダラダラ グダグダした朝を迎えたいというのが私の考え。


しかしながら、休日が被らない両親が私のことを思って、この双子に「休日は二千花と遊んであげてね」というおせっかいなお願い事をしたことから、日曜日の日課がはじまったわけである。



いつからだろう。

幼稚園の時の記憶はあんまりないので不確かではあるけれど、小学校の時はもう始まっていた気がする。

高校生になった今でも続いているのは、それが当たり前と化してしまったからだと思う。



基本的に、私の日曜日は双子に支配されている。
別に、なんだかんだ楽しいから良いんだけど。




「ニチ、早く準備しろ」

「化粧するから30分ちょうだい」

「はー?化粧なんかいらねーよ。お前そのままでも十分だろ」

「私を口説いても何にも出ないよ咲斗」

「口説いてねーわ」



< 29 / 205 >

この作品をシェア

pagetop