泡沫夢幻
「駿、テストはどうだ?」
「んー、まあまあできたと思うよ」
「そうか。結果が楽しみだな!
そういえば中学の時はほとんど学年トップだったそうだな。
よくがんばったんだな」
親子らしい会話を久々にしている気がする。
その後も、学校はどうだとか、陽菜や颯太と仲良くやってるかなど、
日常の他愛のない親子らしい話をしながらご飯を食べる。
カチャッ
完食した父さんが箸を置き、座り直す。
そして…
「…本当に申し訳ない」
そう言って頭を下げてなにやら段ボールの箱を見せる。