泡沫夢幻


いつもごめんね、
と陽菜や颯太の両親や仲間たちの家族からよくしてもらっている。
皆良い奴だから世話は苦ではないし、

それに何より、

1人でいるといろいろと考え込んでしまうから
俺のほうが感謝しているくらいだ。

恥ずかしいからぜってぇ知られたくないけどな。


「やっと終わった、腹減ったぁ!」
そう叫ぶのは同じサッカー部で同じクラスの耀。



「なんでお前らそんなに早く終わるんだよ」
「うわーん!なんでこんなに課題あるの!終わるわけないじゃん!てかここわかんない!耀くん、教えて!」
と文句を言い続けているのは颯太と陽菜。


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