泡沫夢幻


「陽菜ちゃん、颯太くん、駿くんおはよう」
そんな俺たちに遠慮気味に挨拶してきたのはひよりで、久々に会う彼女に思わず頰が緩んだ。

「ひよちゃ〜おはよ〜!
今日もいい匂いがする〜!!」
陽菜はひよりに抱きついて匂いを嗅いでいる。

「おはよ、うちの陽菜がすまん」
颯太が申し訳なさそうな顔で返すと陽菜はひよりから離れて颯太の頭をひとつ叩いた。

「おはよう、ひより」
そんな陽菜と颯太のやりとりに苦笑いの彼女に挨拶を返せば嬉しそうに笑ってくれた。

そういえば付き合ったの夏休み中だったし2人にはまだ報告してなかったっけ?
言おうと思ったけれど口喧嘩始めたのでその時が来るまで黙っておくことにした。

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