泡沫夢幻
「行くぞ!」
夏休み、中学で最後のサッカーの試合。
キャプテンの燿の声に下級生たちと学校のグラウンドで戦う。
公式戦はあっけなく終了してしまったため、
下級生たちが
「引退試合しませんか?」
と誘ってくれたことがきっかけ。
4月から部活をまとめる顧問やコーチが変わり、俺たちは振り回され、実力を十分発揮することができなかった。
あえてフォーメーションを変えることで相手のチームを動揺させることが目的だったらしいが
俺たちの方が動揺してしまったってわけ。