泡沫夢幻


倒れた女の子を保健室まで運び、体育館に戻ろうとすると、式が終わったのか大群とすれ違う。

「あ!駿!!」
俺の名前を呼ぶ颯太の声が聞こえ、そちらへ向かう。
どうやら同じクラスだったらしい。

「かっこよかったぞ」
にやにやしながら俺の背中をたたく颯太の隣には

「惚れ直しちゃった」
なんて語尾にてへぺろが付きそうな勢いで冗談を言う陽菜。

陽菜も同じクラスだ。

おいぃぃぃぃ!!浮気だぁぁ!なんて1人で騒がしい颯太をその場に放置して2人で教室に戻る。


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