泡沫夢幻


『常盤くん、風邪ひいちゃった?』
という水瀬のメッセージに

『大丈夫。元気だよ』
と返信して携帯を閉じる。



顔を洗って歯を磨いて
とりあえず着替えようと階段を上がろうとしたそのとき、
呼び鈴がなり、よーママがご飯をもってやって来た。

「これがお昼の弁当ね。
夜ご飯の準備していくから台所借りるわよ」
そう言ってお弁当箱を俺に渡し、
冷蔵庫を物色し
調理器具を用意する。


「いただきます」
合掌してから弁当を食べる。

よーママのご飯はめちゃくちゃうまい。
箸が進む俺の様子を見て
よーママは安心したように微笑む。


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