泡沫夢幻
「なんだったんだあれ、」
ご飯を食べながら夢のことを思い出す。
あまりにも鮮明に覚えていて、
やっぱりあれは夢ではなく現実だったのか?
いや、でもあんなにも真っ白な部屋見たことない。やっぱりあれは夢だ。
考えるうちに頭が混乱してきて疲れる。
「ごちそうさまでした」
手を合わせ、そう呟き
後片付けをして部屋に戻る。
とにもかくにも、
父さんは浮気をしていなかった。
その父さんがもうすぐで帰ってくる。
それだけで少し心が軽くなった。