狼の愛したお姫様
それに俺が色恋をするにも、
何よりも先に───
「……れ……ぃ……」
このお姫様を未だ離さないあの男と、そんなお姫様に好意を寄せるうちの天然タラシ王子様をどうにかしないと。
「…貴女の柵はなんですかね。」
そんな風になってまでもあの男に拘り続ける、このお姫様の過去。
「大丈夫ですよ。」
あの男、三神 遥に好かれているのですから。
それが不幸中の幸いか否かは、俺にも分かり得ませんけどね?
湊都side end