狼の愛したお姫様
「ふぅ…」
あらかた片付けたかな。
まさかの向こうの下っ端、ナイフとか持ってる奴もいて。
僕達幹部らも参戦する羽目になり、やっぱりナイフかわしながらはしんどいなと実感した。
「さて…と。」
目の前に立つ“いかにも”男。
「やぁやぁ。捨て駒くん?」
…あ。自覚してんだ。ピクっと眉が動いた。
なんか本当に可哀想になってきたな、このいかにも男。
「またお漏らししたいのかな〜?」
公衆の面前で羞恥を晒され、いかにも男は逆上した。