廻天の王女と太陽の騎士は穏やかに恋をする
「しばらくは勉強されてはいかがでしょう?」

「勉強?」

サンドラはゆっくりと頷きました。



「はい、紗季はまだこの世界の文字の読み書きが不自由ですし、それ以外にも知らないことがたくさんあります。
ですから、それらを勉強するのです。」

確かにサンドラのいう通りです。
私が書ける漢字は自分の名前くらいです。
簡単な文字は教わりましたが、まだ読んだり書いたり出来る文字は少ししかありません。
病院ではなんとかそのことを誤魔化して来ましたが、よく考えてみれば、こんな状態では仕事等出来るはずがなかったのです。



「そうですね。そうしましょう。
明日からどうぞよろしくお願いします。」

私は両親に頭を下げました。
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