廻天の王女と太陽の騎士は穏やかに恋をする
*
「はい、では、これは?」
「がっこう、ですか?」
「はい、その通りです。」
勉強は一日も休むことなく続けられました。
その甲斐あって、少しずつですが、書いたり読めたりする文字が増えていきました。
あちこちに出かけましたから、体力もついていきました。
「そうだわ。スマホもお教えしましょう!」
スマホのことは知ってました。
テレビでも見ましたし、病院でもほとんどみんなが持ってましたから。
私も関心はあったのですが、まだ文字がほとんど読めませんでしたから、使えないものだと諦めていたのです。
でも、確かに、今の私なら使えるかもしれません。
「まさか壊れてたりしないわよね。」
母がそんなことを言いながら持って来たのは、キラキラと輝くケースの付いたピンクのスマホでした。
「これ…紗季のスマホなんですよ。」
母がそう言って愛しそうにスマホをみつめ、スマホにコードを繋ぎました。
「何をしているのですか?」
「充電です。スマホには電気を与えないと使えないんです。」
「そうなんですか。」
まだ詳しいことはわかりませんが、この世界の者達はこのスマホで、遠くにいる者とも連絡が取れるそうです。
他にもいろいろなことが出来るらしく、サンドラは魔法よりもすごいものだと言っていました。
「はい、では、これは?」
「がっこう、ですか?」
「はい、その通りです。」
勉強は一日も休むことなく続けられました。
その甲斐あって、少しずつですが、書いたり読めたりする文字が増えていきました。
あちこちに出かけましたから、体力もついていきました。
「そうだわ。スマホもお教えしましょう!」
スマホのことは知ってました。
テレビでも見ましたし、病院でもほとんどみんなが持ってましたから。
私も関心はあったのですが、まだ文字がほとんど読めませんでしたから、使えないものだと諦めていたのです。
でも、確かに、今の私なら使えるかもしれません。
「まさか壊れてたりしないわよね。」
母がそんなことを言いながら持って来たのは、キラキラと輝くケースの付いたピンクのスマホでした。
「これ…紗季のスマホなんですよ。」
母がそう言って愛しそうにスマホをみつめ、スマホにコードを繋ぎました。
「何をしているのですか?」
「充電です。スマホには電気を与えないと使えないんです。」
「そうなんですか。」
まだ詳しいことはわかりませんが、この世界の者達はこのスマホで、遠くにいる者とも連絡が取れるそうです。
他にもいろいろなことが出来るらしく、サンドラは魔法よりもすごいものだと言っていました。