廻天の王女と太陽の騎士は穏やかに恋をする
私は、そのまま『入院』ということになりました。
寝台に横になり、腕に針を刺されました。
血の中に栄養や薬を入れるものだそうです。
もちろん、そんなことをしたのは初めてですから、私は不安でなりませんでした。
どうせ、治るはずなんてないのです。
それがわかっているだけに、複雑な想いでしたが、シャキアのためにも、今は耐えるしかないと思いました。
「シャルア様、何かと不安かもしれませんが、万一の時はサンドラさんがすぐに駆けつけますから。」
サンドラは、瞬間的に違う場所に飛ぶことが出来ます。
ですから、その言葉に嘘がないことは私にはわかっています。
「私なら大丈夫です。」
少し無理をして、私は微笑みました。
見知らぬ異国で、シャキアになりすますのですから、心配がないはずはありません。
ですが、考えてみれば、シャキアもリゴレットで同じような事をやりきったのです。
私もやらないわけには参りません。
(そうよ…私にもきっと出来ますわ。)
寝台に横になり、腕に針を刺されました。
血の中に栄養や薬を入れるものだそうです。
もちろん、そんなことをしたのは初めてですから、私は不安でなりませんでした。
どうせ、治るはずなんてないのです。
それがわかっているだけに、複雑な想いでしたが、シャキアのためにも、今は耐えるしかないと思いました。
「シャルア様、何かと不安かもしれませんが、万一の時はサンドラさんがすぐに駆けつけますから。」
サンドラは、瞬間的に違う場所に飛ぶことが出来ます。
ですから、その言葉に嘘がないことは私にはわかっています。
「私なら大丈夫です。」
少し無理をして、私は微笑みました。
見知らぬ異国で、シャキアになりすますのですから、心配がないはずはありません。
ですが、考えてみれば、シャキアもリゴレットで同じような事をやりきったのです。
私もやらないわけには参りません。
(そうよ…私にもきっと出来ますわ。)