もっと、愛して。





――――――‥‥
―――――‥‥




何やら白い紙を見て
眉を寄せている
白衣に身を包んだ、おっさん。




嫌な想像ばかりが
俺の頭の中を駆け巡る。





大嫌いな薬の匂いが
俺の鼻をかすめる。




そう、此処は
俺の家の近くの病院。




異常なほどの痛みに
俺は不安になって
そのまま足を引きずって
此処まで来た。




待たされること
約30分。




レントゲンを取って
今に至る。






「神谷‥空くんだね?」




いきなり、投掛けられた質問に
俺は




「あ‥はいっ!」






焦りながらも答えた。



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