もっと、愛して。





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「んー!やっぱ良いな」




此処は、誰も居ない図書室。



放課後は自由だから
自習に使う奴も居るけど
今はテスト範囲でもないから
誰も居ないことが多い。



予感が的中して
図書室に居るのは
俺だけだった。




なんだか、落ち着くな‥。




俺は一番、窓側の
一番後ろの席に座って


窓から
外を見渡した。





夕日で、外が紅く染まっていて‥



本当に綺麗だった。





まるで、嫌な事なんて
全てを忘れてしまいそうなくらい。





空を仰ぐ、鳥を見て
ふいに思った。







やっぱりさ‥


「現実って‥甘くねぇな‥」





誰も居ない、図書室で
俺の呟きだけが
虚しく、響いた。



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