もっと、愛して。



高校に入って。

楽しくバスケが
出来ると思ったのも束の間。



現実は想像以上に
厳しかったんだ。




――――――‥‥
―――――‥‥




高校1年の夏。


当時、高3だった先輩達が
主に出る、大会に
一人だけ1年が出れる事になった。



負ければ、そこで
3年生は引退。



責任重大なポジションだったが
俺はどうしても出たかった。





実力的には
俺が1番だったハズ。

だけど、メンバーを決める試合で
ミスを連発してしまった。







『絶対、空だろ』


『お前が出なきゃ誰が出るんだよ』


『俺達の分まで頑張ってこいよ』






試合の前日まで
同級の奴等に投掛けられた、言葉。



そいつ等からしたら
応援の言葉でも
あの時の俺には

すごく、苦痛なモノに聞こえた。

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