もっと、愛して。




ベンチで試合を見るのが
こんなに屈辱的なモノだなんて
知りもしなかった。





ピピーーーー。





あの時のように
無残に響く、機械音。




その場に蹲り
泣き崩れる、3年生達。





汗が流れる。


涙が溢れる。





そんな、夏。









痛んだ胸は
簡単には癒されない。





だから、決心したんだ。









見返してやる、ってな。


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