この広い世界で君と出会い、恋に落ちて。


た、たしかに。

そうかもしれない。

普段のわたしなら絶対にしない。

きっとやめてくださいっていいながら、笑ってる。

それをみたら相手は、喜んでいるようにみえるかもしれない。

そう思った瞬間、背筋がぞくぞくした。



「わかっただろ?だから、彼氏がいるっていったほうが好都合だと俺は思うけど?」

「...狙いは、なに?」


俺のことを好きにさせるとかいってるけど、この取引に二階堂くんのメリットなんてひとつもない。

むしろ二階堂くんに脅されたなんていったら悪いイメージになっていくだけ。

< 17 / 86 >

この作品をシェア

pagetop