この広い世界で君と出会い、恋に落ちて。
「また、お会いしたいです」
「はい、ぜひ」
最後まで、にこやかに笑った。
疲れた。
ずっと笑ってたせいで頬が痛い。
学校のときはトイレとかにいけばその笑顔を崩せるし、こんなにずっと笑ってたのは久しぶりかもしれない。
二階堂くんはこんなわたしをみていうかな。
「偽の笑顔」って。
あれから、二階堂くんとは会わなくなった。
付き合ったという噂が流れた反面、脅されて付き合ったという噂も流れ、結局わたしは告白されるという地獄から抜け出せなかった。
脅されてるなら、俺が助けるよ。とか、あんなやつより俺のほうがいいでしょ。とか。