この広い世界で君と出会い、恋に落ちて。
でも父さんごめんね。
わたし無理だった。
父さんの期待に応えてあげられない。
みんなと同じように遊んで、たまに愚痴とかいいあって、喧嘩して、そんな普通の生活がほしい。
「麗華が誰と結婚しようが、この会社を継いでくれなかろうが、そんなの関係ない。麗華はわたしにとってたった一人の大事な娘なんだから」
「そうよ。麗華」
二階堂くんと笑いあえる日がくることを、ただ願って。