この広い世界で君と出会い、恋に落ちて。
「二階堂くん!?」
昼休み、友達とご飯を食べていたときに、教室に顔をだしたのは二階堂くんだった。
「なんか雰囲気違うね?てか黒髪なったんだ」
あのキラキラ輝いていた金髪は黒髪にかわっていた。
まわりがざわざわしている。
驚きの声も大きい。
「こいつ、ちょっと借りていい?」
でもそんな声なんておかまいもせず、わたしを指さす。
こんな風にわたしのことを指でさすのも二階堂くんくらいだろう。
「どうぞどうぞ」
友達に見送られたどり着いた先はやっぱり屋上。
わたしたちの居場所。