この広い世界で君と出会い、恋に落ちて。


「俺が嫌なのは、金を武器に弱い人間をいじめるやつ。陥れるやつ。でも、麗華の親は違う。お前が素直で優しい人間なのは、親もそうだからだと思うから」

「ってことは...」

「俺はお前の家を継ぎたい。麗華の夫として。お前頭いいんだからそれくらい理解しろよ」


恋愛には無頓着。


いままでだってどうせ親が決めた相手と高校卒業と同時に結婚するんだからと思ってたから。

恋愛という分野に関してはこの学校の誰よりも弱いかもしれない。

だからこそ二階堂くんのことを好きだと自覚するまでにも時間がかかったのに!



「だから今から約束する。俺と結婚してください」

「...はい」

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