この広い世界で君と出会い、恋に落ちて。
「お前は、俺が絶対に幸せにしてやるから」
「わたしも風を絶対に幸せにしてあげる。ひとりになんてしないから」
「ふっ。上等」
そういってまた、甘いキスが落ちてきた。
この幸せが零れ落ちないように、強く抱きしめあいながら。
・・・・・
君が泣きたいときは、わたしはハンカチになろう。
君が孤独に溺れそうなら、わたしは船になって助けにいこう。
君が躓いて転びそうなら、わたしは平らな道になろう。
君が戦いたいときは、わたしは剣に、盾になろう。
君が道に迷ったら、わたしはその道を照らす太陽になろう。
君のためなら、わたしはなににだってなる。
それが、支えていくということ。
一緒に、生きていくということ。
この幸せをかみしめながら、わたしは君とこの広い世界で生きていく。
end