中庸的な日常。
「そう、奥さん。だからたまに顔を合わせるってわけ。彼女、桃さんに気付いた時、誤解されると思って変に気を回したみたい。それが逆に桃さんの誤解を招く結果になっちゃったって事。」

「え、、じゃ、私の…早とちり?」頬を流れる涙も行き先が分からない。

「そう、早とちり。でも僕の説明不足だよね、、ごめんね。」素直に謝る青くん。

「もぅ、、ちょっとこっち見ないでよぅ。恥ずかしいってば、、。」口を尖らせなが真っ赤な顔を隠す桃さんである。

確かに、勘違いや早とちりは、男女間で多々ある事であろうと思われる。

そして今回の件は、青くんが言葉を省略したが為に生まれた誤解であると、筆者は考える。

そもそも、恋愛と呼ばれる現象は偶像。つまり、ただの状態なのかもしれない。

形が無いからこそ尊いものであって、形がある状態というのは、、、以下は読者方にお任せしよう。

と、謎めかしたまま話は進んで行くのだが、断じて結論から逃げた訳ではない。
「これはひとつのお話なのだから、そう固くなりなさんなよ」という啓示と受け止めてもらえると、非常に助かると筆者は切に願うばかりである。

困った時の神頼み。中々これも捨てたものではない。

小説としてはタブーなのかも知れないが、そんな決まり事ばかりで話が進むのも堅苦しいであろう。
アー・ユー・オッケィ?

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