中庸的な日常。
この日は、ふたりのお酒と、書店で本を買いに来たのだ。
お酒と本を買うだけに、何故買い物カートが必要なのか?
普通はそんな疑問が生じるけれど、理由は簡単。青くんが買い物カートを使いたがるからだ。
これは登山家が山を目指すのと同じ種の動機である。
前までは桃さんも「そんなのいらないよぅ」などと言っていたのだが、
今となっては「登山家は何を言っても山を目指すのだろう」と開き直っている。
長い付き合いはふたりの仲を潤滑にさせる。
そんな青くんとは反対に、桃さんは買い物カートが苦手だ。
距離感。
ランドセルを背負った小学生が、クルッと振り返る時、近辺の人や物にぶつかる事がある。
それは距離感を見誤るからだ。
小学生よろしく、イマイチ距離感に自信の無い桃さんは、よく「見誤り」を発揮する。
職場の事務所から出る時、何故かドアにぶつかる事があるのだ。
確かにドアは開いていた。人が充分通れるだけのスペースはあったのに、本当に不思議だ。
前作同様、謎の始まり。つまりミステリーである。
お酒と本を買うだけに、何故買い物カートが必要なのか?
普通はそんな疑問が生じるけれど、理由は簡単。青くんが買い物カートを使いたがるからだ。
これは登山家が山を目指すのと同じ種の動機である。
前までは桃さんも「そんなのいらないよぅ」などと言っていたのだが、
今となっては「登山家は何を言っても山を目指すのだろう」と開き直っている。
長い付き合いはふたりの仲を潤滑にさせる。
そんな青くんとは反対に、桃さんは買い物カートが苦手だ。
距離感。
ランドセルを背負った小学生が、クルッと振り返る時、近辺の人や物にぶつかる事がある。
それは距離感を見誤るからだ。
小学生よろしく、イマイチ距離感に自信の無い桃さんは、よく「見誤り」を発揮する。
職場の事務所から出る時、何故かドアにぶつかる事があるのだ。
確かにドアは開いていた。人が充分通れるだけのスペースはあったのに、本当に不思議だ。
前作同様、謎の始まり。つまりミステリーである。