王竜



トントントン…



「おーい。おめぇら、腹減っただろ?簡単なつまみ作ってきたから、飯作り終わるまで、これ食っといて」


そう言って、あたしはつまみを明に渡した


明「わざわざ悪ぃな。でも、ちょうど良かった。俺らも腹減ってたから」


「いや、元々はあたしが此処に帰る途中、喧嘩に首突っ込んじゃったのが原因だから」


明「でも、高校生を見捨てずに助けるところが愛のいいところだよ」


「んな、褒めても何も出てこないよ笑」


下「「((総長、謙虚すぎ…。まぁ、それがいいんだけど))」」


明「まぁいいや。つまみ、ありがとな」


「ん。1,2時間ぐらいで飯作って此処に持ってくるから」


明「OK」



トントントン…



……非常に気まずい


下に来る前、快斗にキレちゃったしな…。抑えてたつもりなのに…絶対怒ってるよね?


あぁもう!こういう時、ホント困るんだよね…。隠し通路でも作ろうかな…


…無駄な現実逃避は止めて、諦めて入ろう。何食わぬ顔で入れば、誰も気にしない気にしない…


無理やりポジティブ思考に切り替えた



ガチャ…



ギューーーッ!
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