白球と最後の夏~クローバーの約束~
━ 焦・5月 ━
上を見上げれば、
ピンクの桜で
一色だった4月。
5月の色は、
深い緑と
少し濃くなった空の青。
いつの間にか、
そんな時期になっていた。
いつも見つめていた
キミの姿。
近くなったり、
遠くなったり・・・・。
デート?
お出かけ?
新しい約束?
キミの瞳に映るわたしは
どんな存在?
幼なじみ、
マネージャー、
それともほかの・・・・。
さらに増える“好き”。
口に出してしまうほど、
“好き”がどんどん
増えていく。
キミの“特別”に
なりたいと、
本気で思い始めた5月。
キラキラ輝く夏は、
もうすぐそこに───・・。