白球と最後の夏~クローバーの約束~
流れ星と・:*:・゚☆
夜になってもそんな気持ちのままで、ココちゃんに電話をしたりもした。
この気持ちを晴らす方法が分からなくて、どうしようもなくなったんだ。
『恋に嫉妬は付きものだからね、百合の気持ちよはく分かるよ。あたしも』
電話越しのココちゃんは、また泣いたわたしを慰めるように優しく言ってくれた。
それから、親身になって、こんなアドバイスもしてくれた。
『・・・・でもね、間違った感情ではないんだけど、あんまり過ぎると嫌な女になっちゃうよ?』
「うん、そうだよね。グス・・・・」
『ねぇ百合、長谷川君に話してすっきりしたら? 今あたしに話してくれてるみたいにさ』
「・・・・うん。頑張ってみる」
『そうだよ、百合!なんたって、ため込んだら体に毒だしね!』
恋愛の先輩であるココちゃんの言葉は、初心者のわたしをいつも正しいほうへ導いてくれる。
「うん、ありがとね」
『ううん。じゃあ、また学校で』
「うん、バイバイ」
『バイバイ』
ココちゃんとの電話を切ると、すぅーっと心が軽くなっていた。