白球と最後の夏~クローバーの約束~
それからもう1つ、試合には絶対に欠かせないもの・・・・千羽鶴。
この千羽鶴は、ココちゃんと2人で作った大作になった。
“長谷部君と両想いになれますように”と願いを込めて折ってくれたココちゃん。
それから、わたしの“甲子園に行けますように”という2つの願いが詰まった、色とりどりの千羽の鶴・・・・。
大空に向かって鶴が一斉に羽ばたくように、みんなの甲子園への夢もここから羽ばたいてほしい。
そんな思いが込められている。
わたしが・・・・マネージャーとしてわたしができることは、もうこれくらい。
あとは、稜ちゃんたちを信じて疑わないこと、見守ることだけ。
だから、稜ちゃんへの想いは大会が終わるまでそっと胸にしまっておくんだ。
それまでは、恋の行方がどうなるかなんて考えない。
ココちゃんに見守られて捨てたウジウジした自分、そんな情けない自分には、ここからはもう戻らない・・・・。
精一杯戦ってきて、稜ちゃん!
みんな、キャプテンの稜ちゃんを信じて投げて!
大事な初戦、快勝しよう!