白球と最後の夏~クローバーの約束~
━ エピローグ ━
通い慣れた通学路、
教室、机、椅子。
友だちとの思い出、
修学旅行、おしゃべり、
授業中の居眠り。
この高校で過ごした、
わたしたちの青春。
胸にそっと手を当ててみると、
あの日の歓声が聞こえる。
沸き立つ球場、
満員の観客、
応援団の太鼓や、
生徒たちが打ち鳴らす
メガホンの音・・・・。
白いユニホームに
背番号【2】を背負った、
誰もが信頼する
キャプテンのキミ。
四つ葉のクローバーに
願った奇跡・・・・。
“甲子園”
わたしの青春は、
青い空と白い雲と、
大きな夢と・・・・
そして、キミ色───・・。