白球と最後の夏~クローバーの約束~
━ 淡・4月 ━
高校3年生・春。
キミと目指す甲子園も、
今年で最後だね。
高校生活最後の春。
この春から始まる奇跡、
膨らんでいく“好き”。
加速度を増して
接点が増えていく・・・・。
いじわる?
やきもち?
怒ってる?
その裏にあるキミの気持ちは
一体、なに?
知りたい。
でも・・・・聞けない。
“好き”が増えたら
重たくなっちゃう。
“好き”を知られたら
嫌われちゃう。
そんなわたしは
やっぱりズルいね。
無意識のうちに
一番傷つかない方法で
この気持ちを
閉じ込めちゃうんだ───・・。