〈続〉一年後 恋の攻防戦〜クールな彼とちょっとドジな彼女の攻防戦〜
カシャ、カシャと写真を撮る砂羽さんに、戸惑っていた。
「ついでにペアのリングも見て見ましょうよ」と言う砂羽さんの掛け声で、またペアリングがいくつか出てくる。
前に来た時は、見せてほしいと言うまでガラスケースから出てこなかったのに、今回は、以前の対応と違うことに戸惑ってしまう。
購入したことのあるお客と、そうでないお客との差だろうかと首を捻りながら、砂羽さんの勢いに負けて指輪を見ていた。
「あら、この指輪シンプルだけど素敵ね」
私が見ていたペアリングは、ホワイトゴールドのリングで、曲面にブルーダイヤが一粒セットしてあるシンプルな物だが、とても引きつけられた。
「朝陽にも似合いそう」
「そうね、いいんじゃないかしら」
また写真を撮り、店員と目配せをした砂羽さんは、クリーニングが終わった指輪を受け取り、「じゃあ、次ね」と言って向かったのはカフェだった。
そこで軽食をとり、その間、どこかにメールを送った砂羽さんに、今度、連れて行かれたのはエステのお店だった。
「えっ、エステですか?」
「予約してあるから大丈夫よ。リフレッシュしましょう」
全身のフルコースが待っていて、この数日の不摂生が取れた感じで、体が軽く感じ、心もどこかスッキリしていた。
「ついでにペアのリングも見て見ましょうよ」と言う砂羽さんの掛け声で、またペアリングがいくつか出てくる。
前に来た時は、見せてほしいと言うまでガラスケースから出てこなかったのに、今回は、以前の対応と違うことに戸惑ってしまう。
購入したことのあるお客と、そうでないお客との差だろうかと首を捻りながら、砂羽さんの勢いに負けて指輪を見ていた。
「あら、この指輪シンプルだけど素敵ね」
私が見ていたペアリングは、ホワイトゴールドのリングで、曲面にブルーダイヤが一粒セットしてあるシンプルな物だが、とても引きつけられた。
「朝陽にも似合いそう」
「そうね、いいんじゃないかしら」
また写真を撮り、店員と目配せをした砂羽さんは、クリーニングが終わった指輪を受け取り、「じゃあ、次ね」と言って向かったのはカフェだった。
そこで軽食をとり、その間、どこかにメールを送った砂羽さんに、今度、連れて行かれたのはエステのお店だった。
「えっ、エステですか?」
「予約してあるから大丈夫よ。リフレッシュしましょう」
全身のフルコースが待っていて、この数日の不摂生が取れた感じで、体が軽く感じ、心もどこかスッキリしていた。