〈続〉一年後 恋の攻防戦〜クールな彼とちょっとドジな彼女の攻防戦〜
「ごめん…俺が仕事に託けてちゃんと説明せずに、莉子ならわかってくれるって甘えてたからだ」
「変な嫉妬して私もごめんね。距離をおこうって言われて、もうダメなのかなって思ってたから、朝陽からのプロポーズ、すっごく嬉しい」
「あれは、…信じてもらえない不甲斐なさと莉子に見放されるのが怖くて…逃げたんだよ。時間稼ぎしたら、莉子の機嫌が戻ると思って…だけど、自分から莉子に話かけれないヘタレだ」
「バカ…バカ、バカ、バカ。ヘタレ…もう、朝陽と終わっちゃうと思って怖かったんだから」
「ごめん」と小さく謝り、チュッ、チュッと唇にキスを繰り返し宥めようとする朝陽。
「ねぇ、本当に結婚していいの?」
「プロポーズしたろ…撤回とかなしだからな」
「撤回しないけど、朝陽は結婚にこだわってなかったでしょ」
「まぁな…でも、離れてみて…わかったんだ」
「なに?」
「男が結婚を決意する気持ち」
「なに?全然わかんない」
「わかんなくていい…男のつまらないプライドだ」
そう、嫌われても手放せないと気がついた。紙切れで繋ぎとめれるなら、結婚して子供を作るのもいいと気がついたとは言えない。
一生をかけて幸せにするから、どうかこの手を離さないでくれ…
彼女の手をギュッと握り「幸せにする」と誓った。
「変な嫉妬して私もごめんね。距離をおこうって言われて、もうダメなのかなって思ってたから、朝陽からのプロポーズ、すっごく嬉しい」
「あれは、…信じてもらえない不甲斐なさと莉子に見放されるのが怖くて…逃げたんだよ。時間稼ぎしたら、莉子の機嫌が戻ると思って…だけど、自分から莉子に話かけれないヘタレだ」
「バカ…バカ、バカ、バカ。ヘタレ…もう、朝陽と終わっちゃうと思って怖かったんだから」
「ごめん」と小さく謝り、チュッ、チュッと唇にキスを繰り返し宥めようとする朝陽。
「ねぇ、本当に結婚していいの?」
「プロポーズしたろ…撤回とかなしだからな」
「撤回しないけど、朝陽は結婚にこだわってなかったでしょ」
「まぁな…でも、離れてみて…わかったんだ」
「なに?」
「男が結婚を決意する気持ち」
「なに?全然わかんない」
「わかんなくていい…男のつまらないプライドだ」
そう、嫌われても手放せないと気がついた。紙切れで繋ぎとめれるなら、結婚して子供を作るのもいいと気がついたとは言えない。
一生をかけて幸せにするから、どうかこの手を離さないでくれ…
彼女の手をギュッと握り「幸せにする」と誓った。