〈続〉一年後 恋の攻防戦〜クールな彼とちょっとドジな彼女の攻防戦〜
「なんでもないよ」
「そうですか?あまり顔色良くないですよ…疲れてるんじゃないんですか?」
私のおでこに手を当ててきて、熱を測ろうとしてるらしい手を、はらった。
「…大丈夫だから、気安く触らないの」
「えー、心配させてください。俺の癒しは莉子さんなんですから…」
「はいはい、ありがとう。黒岩君、その前に先輩を名前呼びするの辞めようね」
「建人って呼んでくださいよ。そうしたら、考えてみます」
あー、頭痛い…
話の通じない男が、まだいた。
「莉子」
聴き慣れた声に振り返ると、トレーを持つ朝陽と、綺麗な女性が一緒に立っていて、通路を挟んで隣のテーブルに2人は座った。
「休憩中に会えるんだったら、待ち合わせすればよかったな」
「そうだね」
「でも、朝陽は今からでしょ⁈係長になって忙しいんだから、無理しないでね」
「あぁ…、わかってる」
話ながら、朝陽の前に座る見慣れない女性が気になっていた。
「あっ、初対面か⁈」
「はじめまして、多岐川 絵美です。今週からこちらの営業に配属されました。朝陽とは同期で、1年ほど一緒に働いていたんですよ」
「そうですか?あまり顔色良くないですよ…疲れてるんじゃないんですか?」
私のおでこに手を当ててきて、熱を測ろうとしてるらしい手を、はらった。
「…大丈夫だから、気安く触らないの」
「えー、心配させてください。俺の癒しは莉子さんなんですから…」
「はいはい、ありがとう。黒岩君、その前に先輩を名前呼びするの辞めようね」
「建人って呼んでくださいよ。そうしたら、考えてみます」
あー、頭痛い…
話の通じない男が、まだいた。
「莉子」
聴き慣れた声に振り返ると、トレーを持つ朝陽と、綺麗な女性が一緒に立っていて、通路を挟んで隣のテーブルに2人は座った。
「休憩中に会えるんだったら、待ち合わせすればよかったな」
「そうだね」
「でも、朝陽は今からでしょ⁈係長になって忙しいんだから、無理しないでね」
「あぁ…、わかってる」
話ながら、朝陽の前に座る見慣れない女性が気になっていた。
「あっ、初対面か⁈」
「はじめまして、多岐川 絵美です。今週からこちらの営業に配属されました。朝陽とは同期で、1年ほど一緒に働いていたんですよ」