初恋ラプソディ

『僕はチューバを吹いてます。
Beautiful_Soundさんは、何年生ですか?』

『中学1年です。
奏者さんは?』

『ごめんなさい。
ここでやり取りをすると、他の人にも
やり取りが見えてしまうので、ツイッターで
お願いできませんか?
twitter.com/sou_ja_………』

そこで私は奏者さんをフォローして、ダイレクトメッセージを送る。

『フォローしました。』

『ありがとうございます。
僕は、中2です。
Beautiful_Soundさんは、オーボエの他にも
何か楽器を演奏しますか?』

『私もエレクトーンをやってます。
奏者さんほど上手じゃないけど。』

『エレクトーン、楽しいですよね。』

『はい。
でも、今、母にやめさせられそうで… 』

『どうして?』

『成績が… (T_T)』

『ああ。
でも、負けないで頑張ってください
٩(^‿^)۶』


だから、次の日は三者懇談だったけど、頑張ろうと思った。

奏者さんが応援してくれてるから。

三者懇談では、先週二者面談で言われたのとほぼ同じ事を言われた。

帰宅後、案の定、母は私に言った。

「やっぱり、塾に行ったらどう?
この辺で塾に行ってないの、
美音だけでしょう?」

確かに、周りは小学生の頃から塾に行ってる子も多く、そうじゃない子も、中学入学の時からみんな通っている。

「でも、ちゃんと頑張るから。
頑張るって決めたから、学年末テストまで
待って。
それでダメなら、お母さんの言うこと、
ちゃんと聞くから。」

私の必死のお願いに、母は渋々折れてくれた。
< 10 / 75 >

この作品をシェア

pagetop