初恋ラプソディ
翌週、奏先輩は、ほんとにうちに来た。
「はじめまして。
高梨奏です。
吹奏楽部の部長をしてます。
このたびは、僕とのアンサンブルを許可して
くださってありがとうございます。
練習と勉強のためにできれば毎週、こちらに
伺いたいのですが、ご迷惑では
ありませんか?」
奏先輩は、母にきちんと挨拶をする。
母はにっこりと笑って答えた。
「いつでも大丈夫ですよ。
飲み込みの悪い子なので、迷惑をかけると
思いますけど、よろしくお願いしますね。」
「いえ、こちらこそ、よろしくお願い
します。」
挨拶を終えた奏先輩を、私は自分の部屋に案内する。
「なあ、森宮。」
「はい。」
「なんで別々に帰るんだ?
部活の後、一緒に帰れば、途中でいろんな
打ち合わせができるのに。」
そう、私は部活の後、奏先輩とは別に先に帰ってきた。
「当たり前じゃないですか。
奏先輩と帰ったら、事情を知らない人たちに
なんて言われるか。」
「………別に言わせとけばいいのに。」
ええ〜!? ダメでしょ。
茜先輩だっていい気持ちしないだろうし。
「はじめまして。
高梨奏です。
吹奏楽部の部長をしてます。
このたびは、僕とのアンサンブルを許可して
くださってありがとうございます。
練習と勉強のためにできれば毎週、こちらに
伺いたいのですが、ご迷惑では
ありませんか?」
奏先輩は、母にきちんと挨拶をする。
母はにっこりと笑って答えた。
「いつでも大丈夫ですよ。
飲み込みの悪い子なので、迷惑をかけると
思いますけど、よろしくお願いしますね。」
「いえ、こちらこそ、よろしくお願い
します。」
挨拶を終えた奏先輩を、私は自分の部屋に案内する。
「なあ、森宮。」
「はい。」
「なんで別々に帰るんだ?
部活の後、一緒に帰れば、途中でいろんな
打ち合わせができるのに。」
そう、私は部活の後、奏先輩とは別に先に帰ってきた。
「当たり前じゃないですか。
奏先輩と帰ったら、事情を知らない人たちに
なんて言われるか。」
「………別に言わせとけばいいのに。」
ええ〜!? ダメでしょ。
茜先輩だっていい気持ちしないだろうし。