君の笑顔を守るため
物心ついた頃から俺の心のなかには
何も無かった。
母親はおらず、仕事でストレスが溜まっている父親に毎晩蹴られる日々、、、
それでも習慣というものは怖かった。
蹴られるのは当たり前、むしろ周りの
子供たちも蹴られるのだと思い込んでいた。
俺の母親は最低なヤツで、
親父の肩書きにしか興味のないような
奴だった。
男遊びも激しく、家にはほとんど
帰ってこない日々、それにイラついた親父が
俺を蹴るという最悪なケースが続いていた。
だから世の中の女は最低なもので
絶対に信じては行けないものだと思っていた
そして高校になった今、俺は1匹狼として
ケンカが強いとして有名になっていた
誰も信じず、群がらず、1人孤独に生きていく、そう決めた俺は高校になった今家を
飛びだした。バイトして金はある
何も言わずにでてきたが
親父と母親からは連絡もなにもこない。
まぁ、そもそも興味がないのか。
むしろ好都合とでも思ってそうだ。
そんなことは別にどうでもいい。
とりあえず前のケンカを片付けるのが先だ
こうして夜、商店街に行く俺は毎晩
弱いものしか狙えない雑魚を片付けにいく
『闇龍』として。
闇龍は俺のケンカする時のハンドネーム
まるで龍のように、1人颯爽と弱いものを
助けるから付けられたらしい。
そして目が闇に染まっているからとも。
俺の中に正義なんてひとつもない。
こうして知らない奴を助ける義理も、
それでもこうやって毎晩足を運ぶのは
俺みたいなやつを増やさないためか、
何も抵抗できなかった親父へのあてつけか、
わからない
「おい、」
低い声をだして、相手を威嚇する
5対1なんてどんなけ卑怯なんだ。
すると相手はこっちに気づいたのか
「あぁ?なんだよ?」
と言ってきた
しかし俺が誰なのか気づいたらしい
「おい、こいつ闇龍じゃね?」
「やべーよ」
「逃げよーぜ」
そう言ってすごい勢いで逃げてった
俺はリンチされてたやつの方を向いた。
「大丈夫か?」
いじめられていた男は恐怖からか
少しふるえていた
「あっ、はい…!大丈夫です
助けていただきありがとうございました」
「これからは絡まれないようにしろよ」
そう言って帰ろうとした
すると
???「やーみりゅうさ〜ん」