病んでる僕と最強の勇者たち
「シェーラ姫、大変です!

たくさんのモンスターたちがこのお城に攻め寄せてきています。

このままでは、数分後にこのお城がモンスターたちに囲まれてしまいます!」



護衛の兵がシェーラの部屋にやってきて、ベルミータ国の危機を伝えた。



するとシェーラは顔色を変えて、護衛の兵に言葉を返した。



「モンスターの数は?

このお城は持ちこたえられそうなの?」



「敵の数が多過ぎて、正確な数がつかめてません。

その数は数千なのか、それとも数万なのか……」



僕たちがいる小さなお城をそんなにたくさんのモンスターたちが取り囲んだなら、このお城はきっとひとたまりもないだろう。



そんな存亡の危機にあるベルミータ国を救うため、マギーが前に一歩出ると、シェーラに向かってこう言った。



「私たちがこのお城に迫っているモンスターたちを一掃しましょう。

そしてそのまま北のお城に向かい、闇の魔王、ダーギルを倒してみせます」



自信たっぷりにそう言った美少女剣士のマギーはカッコ良かった。



でも、何万というモンスターの群れをそんなに簡単に倒せるものだろうか?



僕がそんな不安を抱いているとき、リリーがまた慌ただしく騒ぎ出した。
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