病んでる僕と最強の勇者たち
「大変なんだ、ブライアン!」



目覚めたばかりのブライアンにマギーがすぐに話しかけた。



「闇の魔王、ダーギルがこのお城を攻め落とそうと、たくさんのモンスターをこのお城に差し向けているんだ。

その数、およそ数万。

あと数分後にはモンスターたちがこのお城にやって来るんだ」



「数万のモンスターがこのお城に来るだって?」



ブライアンはそう言って驚いた後に、うれしそうに笑ってこう言った。



「おもしれぇじゃねぇか、闇の魔王、ダーギル。

たった数万のモンスターで、この最強の勇者、ブライアンを倒せると思っているのか?

ヤツらにオレの実力を見せてやるぜ。

格の違いってやつをわからせてやる!」



自信たっぷりにそう言ったブライアンはカッコ良かったが、さっきリリーの魔法で気絶した姿を見た後では説得力が足りなかった。



「リリーがいるから大丈夫だよ。

モンスターたちはリリーの魔法で倒してあげるよ」



「私の剣がモンスターたちの屍の山を作るだろう。

私は最強の剣士、マギー・フォー。

この私に敗北の二文字は存在しない!」
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