病んでる僕と最強の勇者たち
「あら、どうしたのかしら、ブライアン。

顔色が悪いわよ」



そう言ったドロレスの言葉使いは色っぽくて、ブライアンの女好きな心を大きく揺さぶった。



でも、ブライアンはドロレスの魅力に負けぬように、目一杯の強がりを口にしていた。



「うるせぇ!

そんなお色気たっぷりに話しかけても、このオレには無駄だからな。

オレは最強の勇者の名にかけて、今からお前を斬ってやる!」



「あら、最強の勇者がそんなことをしていいのかしら?

あなたがダーギル様の味方につけば、私があなたに、いいことしてあげるかも」



「いいことって……、どんなことだ?」



ブライアンは戦いとは関係のないことと知りながら、ドロレスに気になることを聞いていた。



「いいことってね、男の子なら誰でも好きなあんなことやこんなことだよ。

あなたはエッチなことが好き?

私があなたを骨抜きにしてあげる」



(ドロレスが口にしたあんなことやこんなことって何だ?

セクシー吸血鬼のドロレスは、もしかしてすげぇエッチな女の子なのか?

どうしてオレはドロレスと敵として出会っちまったんだ?

今の状況はヤバいぞ。

オレの本音がドロレスに骨抜きにされたいと思っている)
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