病んでる僕と最強の勇者たち
「そんな照れてないでさ、どんどん新技を作っちゃえよ」



ブライアンが笑いながらマギーにそう言うと、マギーはブライアンのその言葉を一蹴した。



「この私にそんな軟派な戦い方ができるか!

マギー・フォーの剣は、いつでも一撃必殺を狙っている。

それが私の信念だ」



「マギーは本当に固いな」



「それは違うぞ、ブライアン。

ブライアンの戦い方が軟派過ぎるだけなんだ」



「マジで?

だってオレはさ、万能タイプの勇者で、何でもこなせるすごい人って言われてるんだぜ」



ブライアンはそう言って笑いながら、自分たちのパーティにマギーがいることを誇りに思った。



なぜならマギー・フォーこそが本物の剣士だ。



マギーの信念と美学は、誰にも真似できないほどに、気高くて、美しかった。
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