病んでる僕と最強の勇者たち
(エドモンドの剣をまともに受けたら、僕は殺られる……。

あの剣の直撃だけは避けなくては……)



エドモンドが片手剣を振りかぶり、その剣を僕は必死に受け止めていた。



そしてまた、金属の衝突音ともに僕とエドモンドの剣がぶつかったとき、僕の体は吹き飛ばされ、両手に痺れを感じていた。



「ハハハッ。

非力……。

非力過ぎるぞ、ガキの賢者。

そんな力ではこのオレには勝てん！」



自信たっぷりにそう言ったエドモンドに対して、僕はスピードで勝負することを決意していた。



エドモンドの剣を受け止めてしまっては、両手が痺れて、次の攻撃に移れない。



僕がこの戦いで勝機を見出だすためには、エドモンドの剣をかわし、攻撃を終えて無防備になっているエドモンドに渾身の一撃をくらわせるしか方法が見当たらない。



そして、エドモンドの剣をかわすという行為は、死の危険と隣合わせの恐怖を伴う。



でも僕がこの戦いに勝利するためは、命をかけた危険な戦略を選ぶしか方法がなかった。
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