病んでる僕と最強の勇者たち
僕はミイラ男たちの撤退の後、また出会いの街を目指して歩き出した。



暗い森の中はさすがに不気味だったが、僕がモンスターと出会っても、モンスターの方が逃げ出してくれた。



僕は自分がゲームをしていたときを思い出し、LV99の賢者がどれほど強いかを思い浮かべた。



( もしかして、オレに勝てるモンスターっていないんじゃ……)



僕はそんなことを思うと、うれしくて笑っていた。



異世界に来てから楽しいことばかりで、自分の心に巣くっていた闇が少しずつ晴れていくような気がしていた。



セクシーな女神のフローラが僕にくれた夢のような設定に僕は感謝し、次にモンスターに出会ったら戦ってみようかなぁと思うほどに余裕ができた。



そして、僕がベルミータ国の外れに来た頃、空を覆っていた黒い雲がついに途切れ、太陽の光が明るく大地を照らしていた。



(あっ、太陽の光だ。

やっぱり日の光の明るさって、大切なことだよね)



僕の目には、差し込んできた日の光が希望に見えた。



そして僕は、この日の光をベルミータ国の人たちにも取り戻してあげたいと思っていた。



僕の実力はまだ未知数だけど、最強の勇者やその仲間たちは、きっと驚くほどに強いに違いない。



だから僕は絶対に最強の勇者たちと仲間になって、このベルミータ国に戻って来たい。
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